Artec 3D社が大阪での2025年日本国際博覧会にて ルクセンブルグの文化的史跡をデジタル化

ルクセンブルク大公宮の3Dモデル。
ルクセンブルグ、2025年5月22日-ルクセンブルグを拠点とするプロフェッショナル向け3Dスキャナ及びソフトウェア開発・製造の先駆的企業であるArtec 3D社は、大阪での2025年日本国際博覧会において、同国の豊かな文化遺産を世界にご紹介いたします。
産業界を牽引する自社製の3Dスキャニング、及びフォトグラメトリ向けソリューションを利用し、Artec 3D社はルクセンブルグ全国を象徴する景観の高解像度のデジタル複製を作成しました。その極めて本物のようなモデルを通して、日本国際博覧会ではルクセンブルグパビリオン(Luxembourg Pavilion)などの場所において、ご訪問の方々に同国の史跡を驚くべき詳細さで体験していただけます。

3D化された『黄金の女性』記念碑。
博覧会に向けては、貴重な建築物や自然景観から都市の景観の中に浮かぶ入り組んだ形状の彫像に至るまで、ルクセンブルグの幅広い種類の史跡がデジタル化されました。このような価値の高い文化財を鮮やかな細やかさでキャプチャできる性能は、Artec 3D社製3Dスキャナのラインナップ全般、並びに高度なAIフォトグラメトリの技術力、及び適応力を体現しています。
スキャンされた『財宝』には、輝きを放つ彫像で、自由と追悼の国家的象徴であるGëlle Fra(Golden Lady、『黄金の女性』の意)、ルクセンブルグにとって極めて重要な過去を証明する、軍事施設の風化した一部であるHuelen Zant(Hollow Tooth、『虫歯』)などがあります。博覧会においでいただければ、雄大なヴィアンデン城(Castle of Vianden)、 Éislek地方の中世の砦、並びに同国の最も絵になるワイン生産地域に数えられるモーゼルブドウ園(Moselle Vineyards)の多くのブドウ並木の一部もご覧いただけます。

『虫歯』砦の遺跡をスキャンするArtec Ray II。
その他のデジタル化された史跡にはルクセンブルグ大公の公式官邸であるルクセンブルク大公宮(Grand Ducal Palace)があり、正確にレンダリングされ、その威厳のある佇まい、及び歴史的重要性がはっきりと見て取れます。博覧会に同国の民間伝承的側面を加えるのが、西暦九三六年のルクセンブルグの建国と関わりのある伝説の人魚メリュジーナの像(Statue of Melusina)で、こちらも地元の芸術家であるSerge Eckerとの共同制作により、3Dモデルが製作されました。
以上の史跡のデジタル化に、Artec 3D社の担当班は同社の革新的な技術を最大限に活用しました。AIフォトグラメトリはドローン画像を利用した優れたデジタル複製による復元に、Artec Ray IIは広大な建造物の外観のLiDARによるスキャンに利用され、ワイヤレスのArtec Leoは最も接触の難しいと思われる箇所も三百六十度の視界から詳細にキャプチャし、Artec Spider IIは他に例を見ないレベルの細かさでフィーチャを取得しました。この包括的手法により、博覧会でのご訪問の方々を絶えず熱中させる、高忠実度を持つ一連のデジタル作品が完成しました。

Artec社製3Dテクノロジーによりデジタル化されたルクセンブルグの史跡は、綿密な細部までの鑑賞を可能とします。
「我が社の3Dスキャニング一式とフォトグラメトリソリューションを利用し、当博覧会やその他の場所におけるご来場の皆様のために、遺産の探究と革新的技術を結び付けることができたことを誇りに思います」と、Artec 3D社代表及びCEOのアート・ユーヒン(Art Yukhin)は述べています。「ルクセンブルク大公宮から黄金の女性像に至るまで、対象オブジェクトにはそれぞれ固有の課題があり、個別の物語もあります。高い忠実度でのキャプチャにより、我々はルクセンブルグの豊かな過去を保存するのみでなく、世界の人々が史跡との関係性を築いていくための新たな、インタラクティブな方法のご提供もできるようになります」
この大阪での博覧会向けのデジタル化の取り組みが強調するのは、ルクセンブルグの文化遺産の多様性だけではなく、巨大なもの、微細なもの両方のキャプチャにおけるArtec社製3DスキャニングとAIフォトグラメトリの卓越した柔軟性と精度です。完成した3Dモデルはパビリオンの拡張現実(AR)体験へと統合され、国際的な聴衆の皆様に胸を躍らせる、その場にいるような視覚化を通してルクセンブルグの遺産を色々と掘り下げながらご鑑賞いただく機会をご用意いたします。