年代物の懐中時計

今度は、この昔ながらの懐中時計の3Dモデルにおける、3Dスキャニング解像度を最大に引き上げましょう。　モデル表面の美しい細部の装飾をご鑑賞いただいたり、ミリメートル以下まで正確に計測された、その優美さがそのままキャプチャされている中央の入り組んだ複雑な模様をご覧いただくために、裏返していただいたりすることも可能です。

時計のデザインの複雑さから、スキャンは前面、後面、上部（文字盤をキャプチャするため）から、そして位置合わせ用に側面からもう一回、の計四回にわたり行われました。Artec Spider IIのフレームのキャプチャの高速性と撮影範囲の幅広さにより、スキャン過程全体はわずか十五分で、データ処理も半時間のうちに完了しました。

裏側の刻み目部分にはわずかな量のスプレーが利用された上、留め金が壊れていたことで躯体を閉じておくための接着剤も必要だったものの、完成したモデルは見事な仕上がりとなりました。竜頭の周りの詳細をご覧になってください。刻み目もそれぞれ、すべて記録されており、動かせることのできるボウも三百六十度、どの方向からもご覧いただけます。これこそが、高解像度3Dモデルキャプチャのあるべき姿なのです！